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Movable Typeのサポート

  • (2019.11.20更新)

Movable Typeを提供しているSix Apart社が、いまは日本の会社であることを知らない人も多いだろう。

もともとは、2001年に米国のベンとミーナのトロット夫妻によって開発されたMovable Typeだったが、2003年にSix Apart社として法人化している。日本法人を作るのも早く、2003年12月に設立している。そのため、日本での利用者も増えていったと理解している。ベンチャーキャピタリストの伊藤 穰一氏が関わっていたからだろう。

その後、紆余曲折があって、2011年に米Six Apart, Ltd.社から、日本法人のSix Apart社がMovable Typeに関するすべての権利と、Six Apartブランドの譲渡を受けて日本のインフォコム株式会社の子会社となったので、完全に日本の会社となった。

※ 社名は、ずっとSix Degrees of Separation(六次の隔たり)から取っているのかと思っていたのだが、ベンとミーナの生年月日が6日しか離れていないからだという。知らなかった。Six Degrees of Separationに掛けてはいるのかもしれないが。

こういう経緯でじつは現在は米国にSix Apartのオフィスがないという状態になっている。それもあり、WordPressとのシェアの開きも広がりつつあるようにも思うが、逆に言うと日本のユーザーからすればMovable Typeを利用しやすい状況でもある。(※この5月に米国オフィスを開設するようです)

昨日のMovable Typeの移行についての質問をサポートにメールで問い合わせてみた。通常は3営業日以内に返答とのこと。ネット系のサポートであれば不思議ではない。しかし、当日返信が来た。混み具合もあるだろうが、前回も同じような感じだったので感心する。しかも、内容が丁寧。簡単に返信できるような聞き方をしたのだが、詳細に返答をしていただき、代替案やちょっとした裏技的な内容も交えての内容。

もともと日本法人もあったのでコミュニティもあり、使いやすかったので利用をしており、仕事で使う時も可能であればWordPressではなくMovable Typeを使うようにしていた。このようなサポート面でも安心だったからだ。「オープンソースで無料で使えるから」という理由だけでWordPressを使いたいということであれば、Movable Typeのオープンソース版を利用していた。デザインテンプレートの豊富さは、WordPressのほうが多いのだが、デザインはオリジナルで起こすので関係ないという点も大きくはあるのだが、他の点でWordPressじゃないといけないという理由はあまりない。

じつは、Six Apartの人も、最初はオープンソース版でミニマムにスタートしてもぜんぜん構わないと言ってくれている。機能的に物足りなくなってきたり、サポートが必要になってきたらライセンス版を検討して下さいと言ってくれる。ちなみに、さらに大規模になった時には上位版などもあるので、規模に合わせて変更していけるのも重要な点だと思う。

ただ、このところWordPressが攻撃を受けているが、Movable Typeが安全かといえば、やはりオープンソース版も提供しているので、コアな部分は参照できてしまう。残念ながらWordPressより安全ということはなさそうだ。WordPressのほうがシェアが大きいので狙われやすいというくらいだろう。とはいえ、問題が起きた時に相談できる窓口がある安心感がある。以前に一緒にセミナーを行った時も、最低限のセキュリティ対策の方法について話されていた。見直さなければいけないかなとも思っている。

なお、今度、久しぶりに名古屋でもセミナーを行うようだ。内容と日程はまだ未定のようだが、ぜひ参加したい。

話がとっ散らかったが、昨日の疑問についてサポートが素早く丁寧に返信してくれて嬉しかったよという話だ。

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