Whizzo Blog

Web制作やコンテンツ制作、イベントなどについての Whizzo Production のブログです。

ビジネス用のブログであれば独自ドメインで運用したい

  • (2019.11.20更新)

ここのブログは、「Lekumo ビジネスブログ」というサービスで運営している。サーバを持たずに、環境ごと借りているわけだが、独自ドメインで運用できるところが良い。(※ 現在はMovable Typeに移行済み)ブログを開設する際、独自ドメインが使えるかどうかというのは大きなポイントだと思っている。驚くのは、無料ブログのドメインのほうが、親ドメインが強いので、SEOに有利という意見もあることだ。

代表的なのはAmebaブログだろう。しかし、そうなのだろうか?

サブディレクトリ型とディレクトリ型

AmebaブログはURLが、「http://ameblo.jp/user/」というものになる(userは任意)。ブログサービスによっては「http://user.blogspot.jp/ 」という表記になるものがある。前者がサブディレクトリ型であり、後者がサブドメイン型になる。

たしかに、サブディレクトリ型は親ディレクトリの検索エンジンの評価を引き継ぎやすい。ということは、作り立てのブログでも評価が高くなりやすいということだ。ただし、デメリットもある。検索エンジンで検索した際に、同じドメインからは、標準では4ページまでしか検索結果に表示されないということだ。

従って、ドメインとしての評価は高くはなるが、同じAmebaブログ内でキーワード毎に4位に入らなければ検索結果に表示されないということになる。Amebaブログの中で上位になる自信があるのであれば、サイトの評価も手伝って、上位表示はしやすくなるかもしれない。逆に、自信がなければ、親ディレクトリの評価を引き継ぐというメリットは活かされないようにも思う。

サブドメイン型の場合は、親ドメインとは別のドメインと捉えられるので、4ページまでという制限は自分のブログの中だけになる。同じキーワードであれば、自分のブログから4ページまで検索結果に表示されるという可能性があるわけだ。さすがに、Amebaブログでは、4ページ以内になんとか表示されても4ページとも自分のブログから表示される可能性は考えられないが、サブドメイン型では可能である。ただし、親ディレクトリの評価はほとんど引き継がれないようなので、検索エンジンの評価は地道に上げていく必要がある。

問題は引越しのとき

レンタルブログを借りると、上記のようなサブディレクトリ型とディレクトリ型のものがあるが、最終的には好みであろう。ただし、どちらも困るのは、ブログを引っ越したいときだ。どちらも、他社のブログサービスや独自にサーバーを借りてブログの環境を構築した場合に、ドメインを変える必要があるからだ。

記事自体は、引っ越す方法はあるかもしれない(Amebaブログの場合は、引っ越しにくいので力技になりますが)  。しかし、ドメインは変わってしまうので、いままでの検索エンジンからの評価は無くなると思ったほうがよい。再度、上げてくことになる。コンテンツとなる記事自体はもちろん使えるので、ゼロからとは言わないが、一度リセットされてしまうのは覚悟しなくてはいけない。

そこのリスクをどう見るかである。検索エンジンからの評価もだが、今まで他のサイトからリンクされたものもリンク切れになってしまう。リンクを貼り変えて欲しいと依頼するのも現実的ではない。できれば、外部からのリンクは残したまま引っ越したいし、少なくともリンク切れであれば自分のサイトのトップページか、リンク切れをお知らせするページを表示したいものだ。

そこで、独自ドメインである。

最初から独自ドメインで運用していれば、同じように独自ドメインの運用が可能なサービスへの引越しすることで、ドメインの資産もそのまま引き継ぐことができる。個々の記事まで同じURLにならない場合もあるかもしれないが、独自にサーバーにインストールした場合は、同じものにしやすくなるので、外部からのリンクも活かせるかもしれない。

例えば、ブログサービス会社の運営方針によって、突然使いにくくなることもある。場合によっては、規約違反だとアカウントを削除されてしまう可能性もなくはない。ブログサービスの会社が検索エンジンからスパム扱いを受け、そのブログサービスを使っているブログが検索エンジンに表示されなくなったなどという話もある。そのような不測の事態に、サービスを引っ越すということは十分に考えられるのだ。

検索エンジンに表示されない恐怖

じつは、このようなリスクを考えるようになったのは、自信がある日を境に検索エンジンにまったく表示されなくなるという経験をしたからでもある。最初にレンタルブログから割り当てられた、サブドメイン形式のURLでブログを運営していたのだが、そのサーバーのドメインがGoogleからスパム認定をされたようで、突然Googleで検索できなくなってしまった。いくら下のほうの順位まで探しても出てこないのだ。1ページも。

何かの間違いだとGoogleに連絡をしても返事はない。待ってても復活する気配がまったくなかったので、結局は独自ドメインを取得して一から出直したわけだが、それまで流入のほとんどがGoogleの検索経由だったので、アクセス数は驚くほど激減したのは言うまでもない。ドメインを取得して出直したが、削除される前の状態まで戻るのには時間がかかり、半年経っても以前ほど上位に表示されないという状態だった。それだけ、コンテンツを引き継いだとしても一から出直すのはロスが多い。そのブログは、ビジネス用ではなく完全に趣味のブログだったのでよかったが、これがビジネス用のブログだと考えるとゾッとしたものだった。

もちろん、独自ドメインで運用しても、そのドメインがスパム認定されてしまえば同じことではあるが、少なくとも同じ親ドメインのサイトや、同じ親ドメインのサブドメイン運用のサイトが無茶をして、まったく身に覚えがなく健全に運営してきたのに巻き込まれるというリスクは無くなる。

また、サービスが悪くなったからと、ドメイン毎に引っ越すことができる手段を持っておいたほうが間違いなく良いだろう。特にビジネス用に開設するのであれば必須でもあると思っている。

独自ドメインを利用できるブログサービス

ここの、Lekumo ビジネスブログ以外にも独自ドメインを利用できるものはある。むしろ、無料のサービスでも独自ドメインを利用できるものはある。

例えば、Googleの運営するBloggerや、Tumblrといった海外のブログサービスや国内でもSesaaブログなどが独自ドメインの利用が可能だ。LivedoorブログやFC2ブログは有料プランにすると独自ドメインを利用できるようだ。 WordPress.com も有料で独自ドメインが利用できる。

じつは、Movable Typeに慣れていると Lekumo ビジネスブログの使いにくさが気になってしまい、まだ開設したばかりではあるが、 WordPress.com への移行を考えていた。 WordPress.com の場合は年間5ドルで独自ドメインを利用できそうだったので、そのくらいならという想いもあったのだが、気になる点がもう1つ。

他のブログからWordPressへ移行する方法は簡単なのだが、WordPressから他のブログサービスへ移行する方法があまり簡単ではないのだ。無理やり引っ越す方法はあるのだが、やはりリスク回避という意味でも、引っ越しのしにくいサービスはあまり好きではないのだ。特に、インポートだけは充実していてエクスポートが不便というのは、姿勢としても共感できない。

ということで、引っ越しは中止。どうしても気になったら、Movable Typeに引っ越しをしようと思う。Movable Typeの場合は、ほとんどのサービスがMT形式で書き出したデータを読み込んで引っ越しができるので、そういう意味では引っ越しやすく安心なのだ。

ちなみに、インポートはしやすいけどエクスポートがしにくいという意味では、 WordPress.com よりもAmebaブログのほうが顕著である。

Ranking

Archives