Whizzo Blog

Web制作やコンテンツ制作、イベントなどについての Whizzo Production のブログです。

中級者に優しいCMS:Movable Type

  • (2014.03.10更新)

この記事は、Movable Type Advent Calendar 2013 の9日目です。

この企画は、昨年も行われ、12/1から12/25の期間中にMovable Typeにまつわる話題を複数人でブログに書いていくというもののようです。今年はじめて参加してみます。

公開が少し遅れました。ごめんなさい。

Movable Typeの人

私は現在、「Movable Typeの人」として売り出し中。というのは、来年1月に開催するMTDDC Meetup NAGOYA 2014というイベントの実行委員代表として準備中だからだ。昨日より同イベントの参加申し込みも開始している。

最近では、「Movable Typeに詳しい人を探して」ということで問い合わせをいただくことも出てきて、地元の名古屋以外からでも声がかかるようになってきている。面白いのは、今までの知人からも「Movable Typeのカスタマイズで」という話が増えていることだ。「Movable Typeの人」キャンペーンのせいか。

これまでも、Podcastの人、Ustreamの人、電子書籍の人、Facebookの人、iPhoneの人などをやってきたが、じつはMovable Typeが一番付き合いは長い。Movable Typeというものを知り、チャレンジしつつも日本語化に失敗し、途方に暮れているところに恐らく日本で初めての無料ブログホスティングサービスに出会って始めたのが2003年の4月。このころは、広告代理店の営業をしており、Webに関しては全くの素人の頃だ。

[ポ] blogはじめる - …My cup of tea…

そう、じつはこの頃はシックス・アパート株式会社が立ち上がる前でもある。

ちなみに、この無料ブログホスティングサービスだが、管理画面を見るとMovable Typeを使っていた。なので、私のMovable Type歴のスタートはここからとなる。このサービスではMovable Typeを不特定多数の人に無料でホスティングしていたのだ。

おやっと思う人も多いだろう。そう、思いっきり規約違反だったのだ。その後、このサービスは独自のブログツールを開発して切り替わる。そこで思ったのは、「Movable Type使いたいな。Movable Typeのほうが使いやすいな」ということだった。

そこで、挫折していたMovable Typeの設置に再チャレンジ、サーバーを借りてインストールしたのが奇しくもシックス・アパート株式会社の誕生と同じ、2003年12月であった。当然、その頃からシックス・アパートを知っていた。

全くのWebの素人だった10年前だが、初めてサーバーを借りてインストール。その後もWebの知識はMovable Typeを使っていきながら覚えていったところがある。Xoops、WordPress、Drupal、Nucleus CMS、concrete 5、a-blog CMS、SOY CMSなどいろいろCMSを使ってはいるが、正直なところ自分のMovable Typeに対する想いは、CMSの1つという枠を超えている。Movable Typeとその他のCMSである。

こうして、しがないサラリーマン時代に始めたMovable Typeでのブログを通じて、東京の企画制作会社に転職することとなり、Web業界にプロデューサー/ディレクターとして身を投じた後に地元の名古屋で代表を務めた後に独立し、なんと「Movable Typeの人」としてシックス・アパートの人とイベントを作り上げていくのは、じつは幸せなことなのである。不思議な巡り合わせだと思う今日この頃。

CMS導入の2つの方法

私はiPhoneユーザーである。Androidは使ったことがないし、興味はまったくない。そもそもスマートフォンが欲しくてiPhoneを買ったわけではない。Appleが好きで、iPodも発売同時に買ったものが自宅にある。Appleが携帯電話を出したので買ったものがスマートフォンだった。Appleのスマートフォンかタブレットで迷うことはあっても、スマートフォンのiPhoneとAndroidで迷うことはあり得ないのだ。

Movable Typeへの想いも近いものはある。新しいもの好きではあるので、さまざまなCMSを使ってはみるが、基本はMovable Typeになる。他の人がどんなCMSを使おうが気にはならない。使いやすいものを使うといい。ただ、自分がMovable Typeをメインに使うのは、たぶん今後も変わらないだろう。

そんな自分なので、思いっきり色眼鏡はかかっているが、Movable Typeの良さを少し紹介しよう。

MTDDC Meetup NAGOYA 2014のサイト、このサイトはMovable Typeのクラウド版を使っている。しかし、ちゃんとMovable Typeとして構築したのは、参加申込を開始した昨日だ。

サイトをCMS化するときに、構築するときの考え方は2つあると思う。
1つは、CMSのテーマやテンプレートなどを選び、そこからカスタマイズしていく方法。デザインやコーディング技術が未熟でも、少しずつサイトを作っていくこともできる。

もう1つは、CMSは関係なく、サイトのデザインとコーディングをしてしまい静的にサイトを完成させ、そこにCMSを実装していく方法。今回のMTDDC Meetup NAGOYA 2014のサイトもそうだが、普段の仕事ではこの後者がほとんどだ。

Webの知識がない人であれば前者の方法でカスタマイズしながら覚えていくという方法もある。この場合、テーマなどが多いほうがいいだろう。これには配布されているテーマの多いWordPressなどのほうが向いているだろう。だが、後者の場合、テーマの多さなどは関係ない。オリジナルで作るから。

もちろん、Movable Typeでも前者の方法は可能だ。シンプルなテーマはあるので、そこをカスタマイズしていくことができる。最新のものでは、デフォルトでレスポンシブWebデザインになっているので、スマートフォンにも対応したサイトが簡単に作成できる。ただ、バリエーションは少ないのは否めない。

テーマの豊富さという意味ではWordPressのほうが初心者には入りやすいように思う。もちろん、WordPressでも後者の方法は可能だ。テンプレートファイルをごっそりと作り替えちゃえばいい。

そこでだ、この後者の「オリジナルのデザイン」をCMS化する部分を考えていこう。

HTMLの静的ファイルを書き出す

WordPressの場合、phpのテンプレートファイルをカスタマイズする。ここには、phpのプログラムのコードが書かれている。データベースも直接呼び出す記述がある。はずだ。申し訳ない、ちょっとうろ覚え。それに、プログラムはあまり詳しくない。つまり、間違えるとページが表示されずに真っ白になってパニクるということが起こるはず。

Movable Typeの場合もテンプレートをごっそりと入れ替えていくのは変わりない。しかし、そこにはMTMLというHTMLを拡張したMovable Typeの独自タグはあるが、プログラムは別なところにある。つまり、プログラムをおかしくしてしまう心配はないのだ。私のようなプログラムの知識が中途半端の人でも大丈夫。

WordPressなどの多くのCMSが動的にページを作り、Movable Typeが静的にページを作るというのは有名だろう。詳しい説明は省く。動的なページを作るWordPressで、カスタマイズしたテンプレートを確認するには、本番サイトで試してしまう場合も多いかもしれない。特に初心者は。テストするには、WordPressのテスト用のサイトを用意するか、ローカルのパソコンでPHPを動くようにして手元で確認しなくてはいけない。本番環境に影響を与えず確認するプラグインはあるはずだが、つまりは少し知識が必要になってくる。テスト環境を作るにも。

Movable Typeでは、テストのテンプレートは本番環境のMovable Typeでファイル名を変えて書き出せばよい。念のため、カスタマイズするときも、サーバーの中にある、すでに静的に作られたファイルをどっかにコピーしておけば、カスタマイズに失敗してもコピーしたファイルを上書きすれば一旦復活する。カスタマイズのバージョン履歴が残ってるので、どうしてもダメなときはテンプレートを戻しちゃえばいい。ここまでは標準機能で十分できる。

分かりにくいが、要するにWordPressなどはテーマも多いし初心者にも優しいが、オリジナルのデザインを使おうとすると、ある程度プログラムなどの知識も持っておかないと怖いのだ。先に上げたCMS導入の前者と後者の幅が広く、後者にチャレンジするハードルが高いと思うのだ。

Movable Typeの場合、後者にチャレンジするにもプログラムの知識が不要。HTML+CSSの知識はいるかもしれないが、CMSを使わないサイトを作る知識があれば、後者のオリジナルのデザインにCMSを導入するということがプログラムの知識がなくてもできるメリットがあり、さらにHTMLを拡張したMTMLでちょっとしたプログラムっぽいこともできる。トップページのときだけ、このブロックを表示するとか、特定のカテゴリのときだけデザインを変えるとかも、基本プログラムとは全然違う場所をHTMLの拡張版で指定するだけ。壊す心配がないというのはノンプログラマにとっては安心。

そして、静的ファイルを書き出すというのは、プログラムの分からない制作者にとっては心強い特徴だといえる。

カスタマイズにプログラムの知識は不要

MTDDC Meetup NAGOYA 2014のサイトの話に戻ろう。ちゃんとMovable Typeとして構築したのは昨日ということだが、サイトは11月にオープンしていた。まずは、デザイナーにデザインしてもらい、コーディングをしてもらって静的サイトとして完成させていた。

このファイルをごっそりと、Movable Typeのクラウド版にFTP接続して、静的ファイルをアップロードできるディレクトリにアップロードしていたのだ。これが表示されていた。クラウド版なので最初からMovable Typeの管理画面があるのに一切使ってなかった。

次に、管理画面で「お知らせ」用のブログを作成。「お知らせ」ブログを作った上で、アップロードした静的ファイルに上書きをしないようにメインインデックスの書き出しファイル名を変える。index.htmlではなく、index_new.htmlとかに。その上で、「お知らせ」ブログを更新したらトップページに更新が反映するカスタマイズをしていく。この際も、静的に作ったサイトは公開されたままだ。公開しながら、CMSの仕組みを導入していく。

ウェブページのテンプレートをカスタマイズする際も、書き出しファイル名を上書きしてしまわないものにすれば、まずは静的ファイルを公開しながらCMSを導入していくことができる。カスタマイズが完成したらファイル名を同じにして再構築で書き出せば上書きされユーザーに知られずにCMS化されたファイルが公開という仕組みだ。

従って、静的にオリジナルでサイトを作りCMSを実装していくというフローでは、完全に構築が終了しなくても、サイトを静的サイトとして先に公開し、CMSの実装を公開しながら進めることができるのだ。プログラムが分からなくても、このフローはなんとなく分かるのではないだろうか。

たぶん、他のCMSでもできる。しかし、静的ファイルを再構築という作業で作り出すMovable Typeだからこそ、プログラムの知識が未熟であっても分かりやすくCMSが分からないデザイナーやコーダーとも共同作業をしやすい。サイトの一部が間違っている場合も、FTP接続して応急処置で直してもらい、後からCMS上で修正をするということも可能なのは静的ファイルのメリットじゃないだろうか。

さすがにHTMLもCSSも使いたくないという人には、Movable Typeは厳しい。WordPressなんかで気に入ったテーマを見つけることをお勧めする。ただ、HTMLとCSSならなんとかというレベルでプログラムの自信がないという人でもある程度できてしまうので、中級者以上の人や、プログラムが分からない人との共同作業が考えられる環境ではMovable Typeというのは、とても使いやすいツールであることは間違いない。

できるだけデフォルトで使いたい初級者や、phpでのカスタマイズは全然問題ない上級者はWordPressはオススメだ。ただ、初心者ではないのでもう少しカスタマイズしたいが、プログラム部分を探すのは怖いという中級者には迷ってしまうツールであると思う。その部分を埋めるのがプラグインの存在ではあると思うが、特にデザイン部分でのカスタマイズについては少し扱いづらいのではないだろうか。分かりやすいようにWordPressを持ち出しているが、動的に出力するCMSであれば他のCMSでも近いのではないだろうか。

初心者ではなく、HTMLやCSSなら分かる。そのようなWeb制作の中級者に優しいCMS、それがMovable Typeではないだろうか。10年前に素人の状態でMovable Typeを使い始め、自分の知識のレベルに合わせて使い続けているからこそ、どのような知識のレベルの段階でも使いやすいツール、それがMovable Typeではないかと実感している。特に中級者にはメリットが大きいはず。

色眼鏡はあるけどね。

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