Spotifyがビデオポッドキャストに注力:「動画需要はもはや明白」
Spotifyは2025年に入り、ビデオポッドキャストへの本格的なシフトとクリエイターへの新たな収益還元策を発表しました。
Spotifyのポッドキャスト部門責任者Maya Prohovnik氏は「ポッドキャストの動画需要はもはや否定できない」と語り、音声から動画へ切り替えた番組の多くが「総収益を増やしている」と明かしています[1]。
ビデオポッドキャストの成長と収益化
- アプリ利用時間が前年比44%増加
Spotifyユーザーは、昨年よりも44%多くアプリを「見て」いるというデータが示されています[1]。 - 動画への切り替えで収益増
音声のみから動画へ移行した番組は、ほぼすべてで総収益が増加しているとのこと[1]。 - Spotify Partner Program(SPP)
動画コンテンツを持つクリエイターには、SPP(Spotify Partner Program)を通じて、プレミアム会員の動画視聴に基づく「オーディエンス主導型の還元」と広告収益の両方が提供されます[2][3][4]。
クリエイター向けの新機能とサポート
- アドメジャメントとサードパーティ計測の強化
広告効果測定や第三者によるアトリビューションの改善にも取り組んでいるとSpotifyは明言しています[1]。 - 新しいSpotify for Creators
クリエイターは「Spotify for Creators」ハブで、収益状況の確認や動画クリップのアップロード、詳細な分析が可能になります[3][4]。 - 広告なしの動画体験
2025年1月から米英豪加のプレミアム会員には、広告なしで動画コンテンツを提供。これによりYouTubeに対抗する戦略を強化しています[2][3]。
業界・リスナーへのインパクト
- 動画消費時間が音声のみよりも急増
動画ポッドキャストの消費時間は、音声のみのポッドキャストよりも速いペースで伸びており、動画クリエイター数も毎年倍増しています[3][4]。 - リスナーの行動変化
Spotifyで動画を視聴したリスナーは、翌週に同じ曲を再生する確率が34%高く、保存・シェア率も24%高いというデータも示されています[5][6][7]。
「すでに動画コンテンツを制作している、あるいは動画への拡張を考えているなら、SPPの成果にきっと満足できるはずです」(Maya Prohovnik氏)
Spotifyは今後も、クリエイターとリスナー双方にとって最適な動画体験と収益化の道を拡大していく方針です。
音声だけでなく動画も組み合わせたポッドキャスト制作が、今やグローバルスタンダードになりつつあります[1][2][3][4]。
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https://podnews.net/update/spotify-video-thrilled ↩
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https://newsroom.spotify.com/2024–11–13/spotify-unveils-uninterrupted-video-podcasts-audience-driven-payments-and-the-new-spotify-for-creators-platform/ ↩
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https://hellopartner.com/2024/11/15/spotify-video-creators/ ↩
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https://newsroom.spotify.com/2025–03–27/partner-program-new-markets-monetize-podcast-creator-revenue/ ↩
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https://artists.spotify.com/blog/your-music-videos-are-coming-to-spotify ↩
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https://musically.com/2024/10/16/spotify-expands-its-music-videos-feature-to–85-more-countries/ ↩
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https://artists.spotify.com/ja/blog/your-music-videos-are-coming-to-spotify ↩