今回は、ポッドキャスト業界の最新ニュースとして、2025年7月に発表されたTriton Digital社の調査レポートをもとに、カナダのポッドキャスト利用動向をご紹介します。
月間リスナーはカナダ成人の39%に到達
カナダでは、成人の39%が毎月ポッドキャストを聴取していることが明らかになりました。これは前年から3ポイント増加しており、カナダにおけるポッドキャスト人気がますます高まっていることがわかります。
また、リスナー1人あたりの*週間平均視聴番組数は3.9番組、エピソード数は8.4本*と、こちらも前年より増加しています。
さらに、全ダウンロードの90%以上がモバイル端末経由となっており、スマートフォンでのリスニングが主流です。
プラットフォーム勢力図に変化!YouTubeがSpotifyを逆転
これまで若年層を中心に人気だったSpotifyですが、今年はYouTubeがSpotifyを抜いて最も利用されるポッドキャストプラットフォームとなりました。
YouTubeは特に男性ユーザーの利用が多いのが特徴です。
一方、Spotifyは引き続き若年層に強く、Apple Podcastsは世帯年収が高く、学歴の高い層に根強い人気があります。
人気ジャンルは「ニュース」「トゥルークライム」「コメディ」
カナダで最も人気のジャンルは ニュース 。
次いで トゥルークライム や コメディ が上位にランクインしています。
また、「社会・文化」や「スポーツ」も安定した人気を誇ります。
ビジネスジャンルはやや減少傾向にあるようです。
トップネットワーク&番組
ネットワーク1位 :SiriusXM Podcast Network
2位 :Wondery Network
3位 :CBC/Radio-Canada
総合人気番組1位 :Dateline NBC
カナダ英語圏1位 :Front Burner(CBC)
カナダ仏語圏1位 :Le Radiojournal(Radio-Canada)
まとめ
カナダのポッドキャスト市場は、多様化と成長が続いていることが今回の調査で明らかになりました。
YouTubeの台頭やニュースジャンルの強さ、そしてモバイル端末でのリスニングが主流である点が大きな特徴です。
今後もリスナーの属性や好みによるプラットフォームの使い分けが進み、さらに市場が拡大していくことが予想されます。