ポッドキャストは主に音声での配信ですが、動画のポッドキャストも存在します。Spotifyなども動画のポッドキャストに力を入れ始めており、増えているという派票もありますが、音声と動画でリスナーの属性は違うのでしょうか?
ポッドキャストやオーディオメディアに関する調査で知られるEdison Research社とSound Profitable社の共同で行った「Podcast Consumer Tracker」の一環として実施された、ポッドキャスト視聴者に関する調査結果にオーディオとビデオの消費傾向についての分析がありました。
https://soundsprofitable.com/article/audio-and-video-podcast/
主な内容は次の通りです。
オーディオとビデオの消費傾向
主要セグメントとして、以下の2つの属性を比較しています。
- Audio Primes: 75%以上をオーディオで消費
- Video Primes: 75%以上をビデオで視聴
視聴者の特徴
- 性別構成:両セグメントとも男性が多いが、大きな差はない
- 年齢構成:Video Primesの方がやや若いが、大きな差はない。55歳以上の視聴者も意外と多い
- ポッドキャスト視聴歴:両セグメントとも長期視聴者が多く、Video Primesの方がむしろ長い傾向がある
これらより、次のように分析されています。
- オーディオとビデオの視聴者は全く別の集団ではなく、同じ人々が状況に応じて選択している
- 視聴形式の選択は、純粋な好みよりも、画面に集中できるかどうかなど環境要因に左右される
- 視聴者のセグメントは固定的ではなく、時間とともに変化する
現状では、音声と動画の視聴者で大きなセグメントの差はないようです。同じ人たちが状況によって使い分けているという調査結果でした。