Movable Type 6が発表された。
Movable Type 6 のライセンス販売、ベータ提供を開始します | Movable Type
正式版は10月にリリースとのことだ。
完全に商用CMSになっちゃったなという印象。
Movable Typeが出てきた頃は、オープンソースというものがそれほど一般的じゃなかったけど、個人利用は無償だったこともありオープンソースに近い存在だったと思う。
途中、ライセンスを強調した時に反発を受け、そのようなオープンソース精神っぽいところに協調していた開発者がWordPressに流れていったわけだが、その後、Movable Typeもオープンソース版をリリースすることになる。しかし、一度付いた開発者からの悪い印象は拭いきれず、また、ただの「ブログツール」から「CMSツール」に変わっていっていた時期でもあったので、「商用CMS」としてのイメージが強くなっていった。
商用CMSという面が強くなったので、オープンソースっぽい雰囲気が好きだった初期の開発者は戻ることはなかったようにも思えるが、ただ、オープンソース版のリリースは、少しその頃の雰囲気を感じさせるツールでもあったように思う。
そして、MT5、MT6とバージョンを重ね、ついに、その救いもなくなった。ただし、機能面は完全にブログツールとしては勿体ないもの。確実に商用CMSとして進化している。
なんだかんだ、Movable Typeとは10年以上付き合っている身として、その変貌には寂しさもありつつ、立派になったなぁという想いもあり、複雑な心境だ。
予算の少ないクライアントには敷居は高くなってしまったのは間違いないので、代替案は考えなければとは思いつつ、予算に余裕があればレスポンシブ対応も含めてお勧めしやすいのも間違いない。心境的にもビジネス的にもいろいろと考えさせられてしまう発表だ。