Dropboxがオンラインのドキュメント共同編集サービス「 Dropbox Paper 」を一般公開した。
似たようなサービスにはGoogle Docsがある。同じようにドキュメントの共同編集ができるが、Dropbox Paperのほうが、Mediumなんかにも似た今っぽいインターフェースだ。
個人的には、Google Docsよりも昨年、セールスフォースに買収された 「 Quip 」に似ている気がしている。
Evernoteの代替サービスとしてもオススメ
Quip は、個人的にはEvernoteの代替サービスとして愛用していている。
昨年、有料版の値上げと無料版の機能制限のほか、利用規約の改定などでゴタゴタしていたEvernoteは、やはり代替サービスに乗り換える人も出てきたりしていた。代替サービスとしてOneNoteやGoogle Keep、あるいはiCloudのメモなどの紹介をよく見たのだがQuipの名前をあまり見ないのが不思議だった。
確か、Quipが登場した時には、Evernoteの対抗馬として紹介されることもあり、Quip を立ち上げたブレット・テイラーとケビン・ギブズは、GoogleやFacebookなどで成功してきた二人。Quipをリリース時にはまずはiPhoneアプリとしてリリース。今ではパソコンからの利用も可能だ。
一時期、Evernoteはプレミアム版も使っていたのだが、Mac版のアプリが重いのが性に合わず、無料版に戻したけど、メールで追加するのに制限が出てきた頃に乗り換えを考えて、最終的に落ち着いたのがQuipだ。
Evernoteからの乗り換えのデメリットとしては、連携アプリの少なさやウェブサイトをそのまま保存するWebクリップなどができないが、徐々に機能を追加して、Evernoteよりも優位な点があるため今ではメインで使っている。
特に気に入っているのは、Mac版のアプリのアイコンにエクセル書類やCSVファイルをドロップすると、ファイルへのリンクだけでなく、表が編集できるように読み込まれて表示されるところや、PDFをドロップすると、やはりリンクだけではなく、画像として貼り付けてくれるところ。また、書類ごとにチャットできるスペースがあったり、簡易的にだけどMarkdownの記法が使える（リアルタイムで変換されちゃうけど）ところなどもある。
共有用のリンクの作成もでき、フォルダごとの共有も可能だ。書き出しはできるのだが、Word形式やPDFで書き出すとフォントが微妙なのがイマイチだが、Markdown形式でも書き出せるのは嬉しい。
なお、Evernote、Google Drive、Boxなどのサービスからのインポート機能もある。iPhoneアプリでもインポート可能だ。
正直、OneNoteやGoogle keepよりも、Evernoteの乗り換え先としてもっと注目されてもいいのになと思っている。
Dropbox Paperは登場したけど
Dropbox Paperは、一般公開前に申請すると使うことができたので使ってみていたけど、Quipから乗り換える気には全くなれなかった。
やはり先行したQuipの方が熟れている。Mac版のアプリがあるのもいい。ブラウザだけでは限界もある気がする。テキストを貼り付けるだけでは問題ないが、例えばPDFやOfficeファイルなどの関連資料をドロップできない。Quipは、Mac版のアプリだけではなく、ブラウザから利用してもPDFなどをドロップできる。ブラウザの場合はクリックするとダウンロードしてしまうが、アプリでPDFをクリックするとプレビューもできる。関連ファイルを扱えるのは大きい。
もちろん、Dropboxにファイルをアップしてリンクを貼ることはできるようだが、QuipもDropboxへアップしたファイルをリンクすることはできるので、Dropbox Paperを使わなければいけない必要性は感じない。タスク管理やプロジェクト管理の機能が追加される予定があるようなので、それ次第でもあるけど、それは別なツールで行えばいいだけのような気もするので、当面はQuipをメインに使うのだろうなと思っている。
iPhoneアプリもイマイチ使いづらいところがあって、最初にiPhoneアプリのリリースから行ったQuipのほうが分があるとも感じている。
2/3追記： と言いつつ、Dropbox Paperを使ってみてますが、議事録入力のフォーマットが出てきたり、Googleカレンダーと連携できたりと、使いやすい部分もありますね。もう少し併用してみたいと思います。 Evernoteから、一括でインポートとかできないかな。