トランスクリプト対応言語の大幅拡大
Apple Podcastsが、ポッドキャストの文字起こし、トランスクリプト機能をさらに8つの言語に拡大しました。新たに追加された言語は、スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語、フィンランド語、ポルトガル語、ブラジルポルトガル語、イタリア語、オランダ語です。これにより、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語に加えて、対応言語は合計12言語となりました。
機能の詳細と利点
トランスクリプト機能は、ポッドキャストのアクセシビリティを大幅に向上させます。リスナーはエピソードの全文を読んだり、特定の単語やフレーズを検索したり、テキストをタップして特定の箇所から再生したりすることができます。この機能は、iOS 17.4以降で利用可能で、170以上の国と地域でアクセスできます。
Appleは、1つのエピソード内で複数の言語が話されている場合も検出できるようになりました。これは、多言語のポッドキャストや国際的なゲストを迎えるショーにとって重要な進歩です。
Appleによれば、現在8000万以上のエピソードにトランスクリプトが用意されているとのことです。これは、膨大な量のコンテンツがより多くのリスナーにアクセス可能になったことを意味します。
クリエイターへの配慮とアクセシビリティの向上
独自のトランスクリプトを提供したいクリエイターは、サポートしているポッドキャストホストを使ってRSSで提供することができます。これにより、より正確で、ブランドに合ったトランスクリプトを提供する柔軟性が与えられています。
この機能は、特に聴覚障害を持つリスナーにとって革命的です。Appleのサラ・ヘルリンガー氏は、「Apple Podcastsにトランスクリプトを導入することは、すべての人のための製品とサービスを作るというAppleのコミットメントに基づいています」と述べています。
今後の展望
この機能拡大は、ポッドキャスト業界全体にとって重要な一歩です。他のプラットフォームやアプリ開発者も同様の機能を導入する可能性が高く、業界全体でのアクセシビリティ向上が期待されます。サードパーティアプリのPocket Castsも導入を発表しています。
Apple Podcastsのトランスクリプト機能の拡大は、ポッドキャストの世界をより包括的で、アクセスしやすいものにしてくれます。言語バリアを超え、聴覚障害を持つリスナーにも配慮したこの機能は、ポッドキャストの可能性を大きく広げるものと言えるでしょう。