よく、打ち合わせで「長々と文章を載せても誰も読まない」と言われる。 たしかに、「ほとんどの」ユーザーは長々とした文章は読まないだろう。しかし、これは「ほとんどの」というところが重要なのだ。 シンプルなテキストと写真だけのほうが、たしかに多くの人に見られる。見るには見られる。ただし、伝えられる内容は限られてくる。十分に伝えたいことが伝えられるだろうか?もっと知りたいと思って訪れたユーザーの欲求を満たせられているだろうか? ファーストビューで興味を持ってもらう必要はある。最初から文字がびっしりと埋まっているのを見せると、それだけで敬遠する人はいるだろうから、最初の見え方はシンプルなテキストと写真だけでいいだろう。ただ、クリックやスクロールをした先には、もっと濃い情報を載せるべきだ。 いまどき、目を惹くキャッチコピーだけで資料請求をするような人は少ない。内容を十分に吟味し、納得してからコンタクトを取る人のほうが多いだろう。それさえも面倒な人は、どんな内容だろうと、とりあえず電話するだろう。 ウェブで興味を持ってコンタクトしてもらうには、シンプルなテキストと写真だけでは不十分だ。 多くの人は目にするけど、誰の心にも刺さらないものでは意味がない。 ほとんどの人は読まないが、興味を持って読んだ人の何人かに刺されば、コンタクトを取ってくれやすいし、内容を理解してからコンタクトを取ってくれれば、その後の商談もスムーズだ。 自分が長々とした文章を読むかどうかは関係ない。興味を持って読みたい人もいるかもしれないのだ。そのような人たちが、知りたいことがな書いてなくて不満を持って立ち去らせてしまうことほど勿体ない。 同じことは動画にも言える。 私自身はあまりYouTubeなどの動画は観ない。だからといって、動画など用意しても誰も観ない。とは言わない。観る人は観るのだ。 逆に観る人のほうがより見込み客であり、重要な人たちなのだ。自分がどうかは関係ない。長い文章も動画も、ユーザーは時間を使って読んだり観たりすることとなる。そのようなユーザーこそが重要なのだ。なので、長い文章も動画も重要なのだ。