来月の6月6日、コミュニティ主催のMovable Typeのカンファレンスが『MTDDC Meetup TOHOKU 2015』として、仙台で開催されます。その『MTDDC Meetup TOHOKU 2015』でも登壇されるアレグロマーケティングさんのセミナーが名古屋で開催されていたので行ってきました。
アレグロマーケティングさんは、SEO対策を支援するツールなどを販売している会社。SEO対策についての基礎知識や最新情報などを、「見込み客を獲得していくためのホームページの作り方」というタイトルで講演いただけましたが、「明日からできる集客アップのためのSEO」という副題の通り、SEO業者に頼らずともすぐに自社でできるSEOや、ホームページの新規作成やリニューアルのときに注意すべき点などを講演いただけた。
自社がウェブからのみで集客
アレグロマーケティングさん自体が、社員数も少ないので、営業をかけることができないため、ほとんどがWebからの集客と売りげになっているとのこと。その際に、自社製品のSEOチェクツール『seoマスターProfessional』を使ってSEOのチューニングをしながら展開しているようです。
そのほかに、自社で販売しているデータ消去ソフトもWebからの集客のみで伸ばしており、Googleのモバイルフレンドリーに合わせてスマホ化を行って、さらに順調のよう。売り込むようなことはせず、完全にプルでの集客をしているとのこと。
そのSEOチェックツールで対応するのは、完全に内部施策のSEOのみということです。以前は外部施策のSEOのほうが効果が出やすかったですが、最近のコンテンツ重視のSEOの流れに乗って、非常に有効なツールになっているようです。
とはいえ、今回のセミナーで自社ツールの宣伝は最後の数分のみで、少し物足りないくらいでした。ほとんどの時間をSEOについての知識や具体的な方法を教えてくれました。
データマイニングによるSEO
セミナーの前半では、SEOを行なっていく上での便利なサービスやサイトの紹介、SEOを行なっていく上での考え方、基礎知識などをお教えいただき、後半はかなり具体的な対策内容でした。
いずれも、「seoマスターProfessional」や、新しいウェブ版でのツールで元になっているデータマイニングの手法をベースにしており、のべ10万以上のウェブページを解析した上での検索エンジンの傾向を分析した対応方法というのがユニークな点でした。データ解析に基づいているため、客観性もあってSEOの切り口としても珍しいのではないかと思います。
セミナー内で個人的に参考になった点をピックアップします。
- PDCAのサイクルを常に回していくのが重要
- meta descriptionは検索順位に全く影響しないけど、クリック率には影響するかも
- キーワード設定は、検索ボリュームが大きいほうが良いわけではない
- 検索キーワードによって、ユーザー属性は違う
- 情報系キーワードとアクション系キーワードがある
- 75%のユーザーが2ワード以上で検索する
- オリジナルコンテンツでも上位表示されるとは限らない
- 共起語を含まない、ほかの単語に置き変えても通じる文章はダメ
- 複数の複合キーワードの組み合わせのページがサイト内に作ると良い
- 検索アルゴリズムは300〜400項目の組み合わせ
- キーワードを過度に入れない
- リンクを妥当な数入れる
- 設定したキーワードと関連性の高いキーワードを含める
とかく、コンテンツの重要性は問われるけど、データマイニングによって分析して、どんなコンテンツが良いかというところまで落とし込んでの説明だったので説得力がありました。もちろん把握している内容も多かったが、データによって実証された話は参考になりました。
なお、Whizzo Productionでは今回のセミナーのコーディネートで、お手伝いをさせていただきました。