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WordPressの問い合わせをMovable typeにする方法

  • (2020.12.23更新)

Movable Type Advent Calendar 2020 の13日目の記事です。

ブログ、1年ぶりの更新で前回の記事がMovable Type Advent Calendar 2019の記事でした。驚きです。

所属している会社が忙しすぎて個人事業は執筆や既存クライアントの対応のみになってしまっています。ただ、こちらでも仕事はしています。今月もMovabeleType.netで1つサイトをオープンしました。
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昨年は音声配信のポッドキャストをMovable Typeで配信していて、Movable Type 7にバージョンアップしたときの構築内容を少し紹介しました。

2020年も相変わらず、会社の仕事も、個人事業の仕事も、趣味でも、Movable Typeシリーズを使っています。

サイト構築時にCMSを導入することは多いのですが、95%はMovable Typeです。修正のみでWordPressを触ることもありますが、それも年に1〜2回。

このところ、自分が構築したり、テンプレートをカスタマイズすることは少なくなってきているので、営業やプロデューサーの立場からの、最初にCMSを選択する場面でのMovable Typeの話を書いてみます。技術的な話はゼロです。

CMSを導入したいという相談

サイトの新規作成時やリニューアルにあたって、CMSを導入したいという話は増えています。自社で更新していきたい、更新頻度を上げたいという理由です。また、今年は会員制のページも作りたいという話も多く、Movable Typeは決して会員制サイトは得意じゃないんですが、A-Memberさんにお世話になっております。

しかし、最初からCMSをMovable Typeで作って欲しいという要望は多くありません。Movable Typeが得意であることを知って、指名できたり、Movable Typeの保守の話が来ることはありますが、新規の案件などではWordPressなどで話が来ることが多いです。

そんな時も、Movable Typeで提案するのですが、その際、どのようなポイントで説明し、Movable Typeで構築させてもらっているかを紹介します。

なお、案件として、大学などのセキュリティに厳しいお客さんも多いので、セキュリティ面での説得が多くなっています。ご了承ください。セキュリティにそこまで気を遣わない業種には通じないかもしれないです。

WordPressからMovable Typeへスイッチ

「CMS=WordPress」という認識の場合も多く、選択肢としてMovable Typeを紹介していくことになります。

HTMLソースを見ることなく更新できるということで、管理画面を見せながら説得する場合もあります。WordPressと更新方法は似ていますと。

その上で、セキュリティ面でもメリットを伝えます。

そもそもの作りとして、WordPressなどは、サイトにアクセスがあったらデータベースにアクセスしてページを表示させる仕組みであることを説明、それに比べて、Movable TypeはHTMLを作成するCMSであることを理解してもらいます。更新時にデータベースにアクセスしてHTMLページを出力します。あらかじめ作成したHTMLページにユーザーがアクセスするため、コメント機能やサイト内検索の機能を使わない限り、閲覧者がデータベースにアクセスしないということを強調します。

ここ、理解いただくまでに、まあまあ丁寧に説明します。

場合によっては、管理画面をIP制限やBasic認証などで二重にパスワード認証をかけることで、乗っ取りのリスクも減らしていって、サイトの乗っ取りや改竄のリスクを減らせられることを説明。もちろん、HTMLの書き換えの可能性はゼロではないことも説明しつつ、ただし、リスクは減らせられると説明。

また、バージョンアップについても、WordPressでは狙われやすいこともあるので、常に最新のバージョンにすることが推奨されている。Movable Typeも最新の方が安全だが、管理画面へのアクセスを制限することで、そこまで神経質にバージョンアップをすることはない。1年に1回行うなどでも良いし、ステージングサーバーでの運用をして、公開側にCMSを置かないサーバー構成の場合は数年間バージョンアップをしなくても問題が起きていないクライアントがいることも紹介(先日、MT4の管理画面を久しぶりに見ました)。

加えて、WordPressは構築時は問題ないが、バージョンアップを怠って数年後に問題が起きる例があることを紹介。実際にあった話だけど、バージョンアップの責任の所在が不在で、放っておかれて乗っ取られたケースなどあった。

また、現在進行形の話だけど、ホスティングサーバーがサーバーを更新し、新しい環境で管理画面がうまく動かないことが起きている。Movable Typeの場合、更新ができないけど、公開用のHTMLは移行できてるので、バージョンアップまで手動で更新しながら一時的な対応をしている。予算どり待ち。

WordPressの場合、公開画面にも影響があるため、あまり悠長なことは言っていられない。こんなこともある。

この辺り、数年の運用を見据えて、Movable Typeのリスクの少なさを訴えます。

それでもWordPressのにして欲しいと言われたとき

「それでも、どうしてもと頼んだらWordPressでも構築してくれますか?」説明しても、言われることはあリます。その場合、社外スタッフを交えてできないことはありません。けど、それでもできれば避けたい。

クライアントがそこまでWordPressにこだわる理由もいくつかあります。

1つは、慣れ。

すでに使ったことがある、現在、違うサイトでも使っている。その場合、揃えた方が楽だという場合です。

ただ、WordPressで採用するテーマやプラグインによって、管理画面が大きく変わることがあリます。同じようにできない可能性は伝え、場合によっては同じところに作ってもらうことを勧めたりしちゃいます。

2つ目に、安いという誤解。

たしかに、ライセンス費のあるMovable Typeと違って、オープンソースのため、システムの初期費はありません。

しかし、当社の場合、ほとんどがMovable Typeで実装しているので、同じような機能の実装でも使い慣れているMovable Typeより制作に慣れていないWordPressの方が時間がかかリ、コストが上がる可能性があリます。見積もり段階で実装方法が想像できるMovable Typeの方がやすく見積もることができるのは想像できると思います。

20〜30万とかの案件であれば、9万円のライセンス費の負担は大きいですが、100万近くの案件になってくると、同じ用件のサイトでは、Movable Typeでの構築の方が安くなってしまうのがほとんどです。

また、先に挙げたようにバージョンアップの必要性です。WordPressのバージョンアップではソフトにはコストが掛からないですが、バックアップを取りつつ、バージョンアップの作業を行うとなると、作業費が発生します。当然、バージョンアップの頻度が多い方が、運用コストがかかることになり、数年単位で考えると、WordPressの方が安いということはまずありません。

3つ目に、更新の速さ。

Movable Typeには再構築があリます。WordPressの方が更新時に速いことは間違いありません。そこで、もう一度セキュリティの話を振り返ります。あらかじめHTMLページを作成することを思い出してもらういます。CMSがHTMLを書き出す場面を想像してもらうわけです。

つまり、待たされる時間がなんの時間かをイメージしてもらって、あらかじめHTMLページを作り出すことはセキュリティ面での安全に結びつき、更新の速度とセキュリティの担保のトレードオフを強調します。安全のためならと納得できる場合がほとんどです。

おおよそ、この辺りを説明して、でもWordPressでということはほとんどないです。Movable Typeで作った場合の見積もりの方が安いことが多いというのもあります。もちろん、WordPressが得意なところに頼んだというケースで受注しなかったというのも込みです。

ただ、そこを追いかけて社内スタッフにWordPressを覚えてもらう学習コストをかけるまでのメリットは感じていないのが現状です。

面倒を見る人が居ればWordPressでも

とは言いつつ、最後にクライアントにWordPressの良いところを伝えることは多いです。そこそこ本音で。

仕事としてとなると、セキュリティ面での考慮や手が離れた後にトラブルが起きるリスクもあり、責任が取れないのでお勧めしにくいけど、趣味などで簡単にサイトを作りたい場合は、テーマを選んですぐに作れるから最高だと。

与えられたテーマで機能追加がほとんどない場合や、プラグインだけでなんとかなりそうなら、WordPressで良いと思うと伝えます。あくまで、仕事用のサイトなので、何かあったらマズいのでリスクを減らすためのベストな提案がMovable Typeだと伝えています。

また、クライアントの社内にPHPがわかり面倒を見ることができる人が居る場合や、年間の保守費を払って外部にメンテナンスを依頼するのであれば勧められるとも説明します。セキュリティ面での面倒が日常的に見られるならば、お勧めできると。ただ、そうなると運用コストが高くなるので、「WordPress=安く作りたいから」というのに合わないので、Movable Typeになったりしてくれます。

プログラマがいなくても構築できるMovable Typeの便利さ

当社がMovable Typeをメインでやっているのは、私自身がかなり早くから使っていたというのもありますが、社内にプログラムをガシガシ作る人間がいないというのが大きいです。PHPなんかを思いっきり触れるなら、WordPressでも全然良いんだろうなと思います。

HTMLコーダーだけで構築していけるMovable Typeは便利で、構築後の運用時やメンテンス、ちょっとした機能追加など含めてプログラムができない人間でも対応できるのは助かります。メンテもしやすい。なので、Movable Typeをメインとしていく方針は変わらないところです(注:プログラム的思考は要るかもしれません)。

20〜30万くらいの案件は、さすがにMovable Typeにしてもらうのは厳しいんですが、最近はMovableType.netにすることで、初期のライセンス費を抑えて実装できるので、MovableType.net案件も増えていたりします。クセはありますが、WordPressを覚える学習コストよりはマシです。

ということで、長くなりましたが、普段Movable Typeの案件ばかり受注してますが、どんな話をしてMovable Typeにしてもらってるかという参考になればと思います。

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