Scrivener という文書作成ソフトを愛用している。まとまった原稿やメールマガジンなどの原稿を書くのに活躍している。
よく比較され、値段も同じアプリに Ulysses というアプリがあり、これはこれで評判が良い。特に、Scrivener が苦手な Markdown を扱える点で気にはなっていたが、どちらも5,000円を超えるアプリ。スイッチするのは簡単ではない。ということで、あえて触っていなかった。
ところが、SETAPP というプログラム(?)に Ulysses が参加していた。SETAPPについては、また機会があったら書くとして、Ulyssesが使えたので使ってみた。
SETAPPは使い続けたい気もするので、使えるようなら使っていってみようと。
Scrivenerとまったく違うアプリだった
Scrivener と似ているもの、という先入観があったのだが、しばらく使ってみていると違う気がしてきた。いや、むしろ全然違う。確かに、グループを作ったり、シートを結合という形で複数の文書をまとめることができるのだが、なんだか違う。
Scrivenerの場合は、プロジェクトを作って、プロジェクトごとに1つのファイルになる。そこに、書きかけの原稿や下書き、参考資料やURL、画像などをまとめておくことができるので、その仕事をするときは、まずそのファイルを開く。いわば、作業環境のようなものなのだ。ウインドウを2つに分けて、片方に資料を置いたまま書いていったりもできる。
Ulyssesも複数のウインドウは立ち上げられるけど、なんだか違う。1つにまとまった感がない。
ただ、全体のUIなんかはとてもスマートだ。iPhoneアプリの Daedalus Touch のファイルが読み込めたので、最初からファイルもあったりする。外部フォルダを指定することができるので、他のテキストエディタの保存フォルダを指定したら、サイドバーに表示されて編集も簡単だ。
Scrivenerは基本はプロジェクト毎。違うものが入ってこない。リッチテキストが基本で、画像も貼れる。この時点で、Ulyssesは全く違うアプリなんだと気付いた。考えたらUIはEvernoteに似ている。グループとシートは、Evernoteのノートブックとノートと同じ関係だ。キーワードとしてタグのようなものも付与できる。
テキストしか扱えないけど、Evernoteの替わりに使いやすい。iCloudで同期できるので、Macではどの端末からも確認でき、iPhoneからはDaedalus Touchで編集できる。Dropbox内に外部フォルダを指定すれば、Windowsでも見れるだろう。画像などもDropboxに保存すればいいだけだ。
起動も遅くないし、Pro版にアップグレードしろと煩くもない。Markdownに対応したテキストエディタとして、使いやすそうだ。むしろ、Mac版とiOS版を買ってしまった Byword あたりの出番がなくなりそうだ。もともと Byword より MacDown の方が使いやすくて使っていたからいいんだけど。
しかし、テキストエディタはいろいろ使っているなと。
Scrivener
カテゴリ: 仕事効率化, 教育
¥5,400 (2017.3.7現在)
Ulysses
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル
¥5,400 (2017.3.7現在)
追記:
Ulyssesはサブスクリプションモデルに移行しました。引き続き使いたい場合は、SETAPPを使うのも便利かもしれません。
SETAPPを試してみる