23日の予告通り(http://www.ashida.info/blog/2008/03/3_922sh921sh.html#more)、昨日の発売日28日にソフトバンク携帯922SH(http://mb.softbank.jp/mb/product/3G/922sh/)を手に入れた。買ったのは、新宿ヨドバシカメラ。

●サイズとキータッチが最高

まずは、サイズ感。全く問題なし。キーボード51個付いた携帯端末をワイシャツのポケットにさりげなく入れることができるというのは歴史的快挙。1990年以前から電子手帳を使っていた世代には夢のような機械だ。こんなキーボード付き端末はかつてなかった。ここまで来るのに20年かかっているということだ。

修正閉じた状態IMG_0151.JPG
EM-ONEやザウルスがいかに大きいかがよくわかる。これではポケットに入れる気がしない。左端が922SH。

重さ、約132g。サイズ、幅56×高さ116×厚さ17mmだから、普通の携帯電話と変わらない。3.5インチの液晶付きのワンセグ携帯で厚さが17mmしかないというのは脅威的。

キータッチも最良のキータッチと言われた最後のザウルスSL-C3200(http://ezaurus.com/lineup/slc3200/)と同じキータッチ。キー間隔はザウルスの方が開いているが、キー自体の大きさは922SHの方がわずかに大きい(特に横幅)。ザウルスは数値キーが独立していたが、922SHは、数値キーがQ列の文字キーと兼用。その分文字キー列は3列に収められている。今SL-C3200のキーボードと922SHのキーボードを並べてみたが、ほとんど同じ面積! キータッチが同じ、ということを考えると同じ卓越した技術が使われているのかも知れない。ザウルス伝説は受け継がれているという感じか。

修正開いた状態IMG_0140.JPG
ザウルスと比べてキーボードが小さい気がするが、よく見るとキーの広がりの全体の面積はほとんど同じ大きさだというのがわかる。

それにしても、そのザウルスの大きさは 幅124×奥行約87×厚さ約25mm。重さは298 g。隔世の感がある。SL-C3200は6GBのHDDを搭載しており、その分、重くなったが(ワイシャツどころかスーツの内ポケットにも入れる気が起こらなかったが)、922SHはわずか数グラムの4GBのマイクロSDカードを搭載できる(すでに私は搭載済み)。

キータッチはこういった携帯端末には重要。同じキーボード付き携帯端末のソニーCLIE、PEG-UX50(http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/07/17/645006-000.html)のキーボードは使い物にならなかった。CLIE自体はいい製品だったが、キータッチの感覚(と間隔)においてシャープザウルスははるかに優れていた。今回の922SHにその伝統は確実に引き継がれている。


●ハードキー51個の快感
キー総数51個というのがこの携帯電話の最大の強み。

たとえば、文字入力などで一番鬱陶しい、かな/カナ切替機能、数値/英語切替、絵/記号切替、英語大文字/小文字切替などが独立ハードキーで行えるから便利。その上ローマ字カナ漢字入力が通常のPCのように可能だから、後は推して知るべし。

また「TV」キー、「カメラ」キー、「辞書」(英和64000語、和英36000語、国語42000語)キー、「メモ」キーも独立キーになっている。

独立キーは文章入力だけではなく、検索にも威力を発揮する。たとえば、500人を超える膨大な連絡帳から名前を探すときなどは、すぐに文字を入力できるから通常の携帯電話の検索よりもはるかに速く見つけることができる。一文字ずつ文字を入力するたびに検索対象が連続的に絞られていくために速い。これだと連絡帳をグループ毎に分類しなくても通常の「読みがな検索」の方がはるかに速く見つかる。分類グループを捜している間に、見つかってしまうという速さ。独立文字キーが付くという恩恵は文章を快適に打つためだけではないという好例。

文字入力自体の快感は、まだまだ1日も経っていないから味わっていないが、予測変換の窓もこれまでの携帯と同じように開いているために、そちらに気が散ってしまうことも何度もある。キーで打ち込み続けるか、予測変換の方が速いのか、迷うこともたびたび。いっそ予測変換の窓は「見ないなら見ない、ひたすらキー入力」という思想でも確立しないと当分迷い続けることになるだろう。


●気になる電話機能

横開きのモニターでどうやって電話をするのか、気になるだろう。まず液晶を開いた時点では、Q列に展開した数値キー入力状態になっている。そのまま1(Q)~0(P)までのキーを押して電話番号を入力すれば、普通の携帯電話のように電話できる。ツータッチして数値入力切り替えの必要はない(待ち受け画面の状態ではデフォルトが数値入力になっている)。そのままふたを閉じて通常の携帯電話のように縦位置で使うことも出来るし、周りの人がいなければ、デスクの上でハンズフリー状態で話すことも出来る。感度のいいマイクとステレオスピーカーが付いているのでハンズフリーは快適です。問題はない。また携帯電話と同じように0番から99番の数値をつかって100件ものショートカットダイヤル登録(=メールアドレス登録)ができるため、電話をかけることで特に困ることはない。
※シャープではこのショートカットダイヤル&メールを「スピードダイヤル」「スピードメール」と呼んでいる。100件とはすごい!が、そんな件数覚えてられるのか(笑)

液晶を閉じた状態ではどうか。

閉じた状態でできることは以下の通り。

まず、4行表示の有機ELサブディスプレイ(1.18インチ、128×64ドット、白1色)で着信履歴、発信履歴を見ながら電話発信することができる。着信履歴、発信履歴は、ヒンジ部に付いた二つのハードキー(赤キーと緑キー)の内、緑キーを押せばワンッタチで呼び出せる。

複数の着信履歴、発信履歴を選択する操作は、扉表面にあるセンサーキー。方向性(上下の縦方向、左右の横方向)、決定キー、クリアキーの6つの操作がこのセンサーキーで行える。

このセンサーキーと4行表示の有機ELサブディスプレイでできることは他にも、直近のメールを読むこと。22文字くらいが一度に表示できるこのサブディスプレイで、巨大液晶画面をいちいち開かなくても閉じたまま読むことができる。

連絡帳、電話番号入力、簡易留守録再生、スピードダイヤル発信、オーナー情報などもこの小さなディスプレイで、本体を開かなくてもできる。要するに6つの操作入力ができるセンサーキーのおかげで、通常の携帯電話に勝るとも劣らない操作ができる。日常的な電話操作なら横開きの不都合は感じることはないだろう。片手で普通に電話をかけるように縦操作できる。よく考えてある。


●PCサイトブラウザ機能

余り期待しない方がいい。私のPC活用試金石はGOOGLEカレンダー(http://www.ashida.info/blog/2007/10/google.html)がPC利用と同じようにどこまで使えるかだったが、ほとんど使い物にならない。BLOG『芦田の毎日』(http://www.ashida.info/blog/)はキレイに見えたが、すべて読み込むのに2分くらいかかっている(ただし私のブログサイトは長くて重くグラフィックス文字が多いため参考にならないが)。これも使い物にならない。ただしミクシィ(MIXI)程度なら実用範囲(でもミクシィくらいなら携帯サイトで見た方がはるかに快適)。

致命的なのは、カーソル移動。タッチセンサーパネルではないために、「クリック」感覚で操作ができない。PCサイトを活用したい人はこの機械を買うと後悔する。そもそも3インチ、4インチ液晶でPCサイトを活用したいと思うこと自体が間違っている。それはEM-ONEで私たちが学習したこと(http://www.ashida.info/blog/2008/01/emonewindows_mobile60.html)。

この機械をソフトバンクとシャープは、「インターネットマシン」と呼んでいるが、それはまだ早すぎる名称。本来は、「フルキーボード付きケータイ」と呼ぶべき。しかもそれで充分。「3Gハイスピード(下り3.6Mbps)」も携帯サイトを見るには快適この上ないが、PCサイトを見るにはまだまだ遅すぎる。やむを得ないときに見る程度。


●ソフトバンクは電波が弱い(つながりづらい)という問題
私は、3年前、Vodafone時代に一度ノキア製の電話を体験しているが、それほど電波問題は気にならなかった。今回はむしろ逆。FOMAでもAUでも繋がらなかった私の地下駐車場(世田谷南烏山)、東京女子医大の地下食堂(新宿区河田町)でもこの922SHだけは3本(バリサン)状態だった。私には気にならない(ただし私の生活=移動圏はひどく狭いので参考にはならないと思うが)。


●ワンセグTVの感度は抜群
私は携帯ではほとんどTVを見ないが、この922SHのテレビ感度は抜群。最近のワンセグはみんなこんなにいいのだろうか。昨年夏発売のAUのW54T(東芝製)は、アンテナを上げないと絶対に映らない。アンテナを上げても映らないところが多かったが、この922SHは、アンテナを上げなくても(出さなくても)、どこでも映る。大したものだ。それに立ち上がりもチャンネル移動も3Gハイスピードのおかげか2倍以上速い。ワンセグ重視の人にもこの922SHはおすすめです。巨大液晶3.5インチ(3.5イントあればワンセグも悪くないな、とはじめて思いました)を最初から横開きで(横用ホルダなしで)見られるというのは、この922SHならではのメリットです。


●若干思うこと
1)デザイン機能的には、縦位置で閉じたまま使うときにサイドキーが左側にあるというのがおかしい。どう考えても右上部にないと使えない(ただし右側はヒンジ側なので設置が難しいだろうけれども)。

2)1日使って一番不便しているのは、メールの連続読み。一つのメールタイトルから本文を読む操作をして本文に入り込んでいる場合、そのまま次のメールの本文に行く場合が私の場合多いが(未読新着メールが複数でたまった場合)、この922SHはそれができない。今日「ソフトバンクお客様センター」でもしつこく確認したが「できません」と言われた。「できない」ということは、いちいちメールタイトル画面に戻ってから、また本文に降りるという操作を繰り返すことになる。やってられない。

※と思っていたら、メール本文の連続的読みは、Fn(ファンクションキー)を押しながら、左右の方向キー(「マルチガイドボタン」)を押すと可能、ということが今朝(30日朝)、試行錯誤の上、わかった。「お客様センター」なんていい加減なものだ。私は何度も「本当に仕様なんですね。絶対にできないんですね」と確認したのに。


3)充電用のホルダーがない。いちいちケーブルの抜き差しをしないと充電できない。これは手軽に動かしたい携帯端末にとって致命的。買ったときに一番ショックだったのが、このホルダー問題だった。メーカーサイト(シャープでもソフトバンクでも)で調べたが、ホルダーが元からない。ヨドバシカメラでも「ありません。このタイプは」と言われた。ところが、今日調べたら、ありました、ありました。「922SH卓上ホルダー(SHEBQ1)」。「純正商品」とある。何だよ、と思ってしまった。最初から売れよ、という感じか。すぐに注文したが、いつ来ることやら。

4))広告上のコアカラーになっている「ブロンズゴールド」は間違っても買ってはいけない。ネット上の写真やパンフレットの写真と実物とでは全く色合いが異なる。どうしても、という場合には必ず実機の色を確認した方がいい。

5)3.5インチの巨大液晶が付いているにもかかわらず、待ち受け画面の機能(情報量)が少ない。カレンダーやプッシュ配信のニュース、各種ショートカットキーの表示など3.5インチもあればほとんどの機能は画面に集めることができるにもかかわらず、それが貧弱。特にサイトアクセスのショートカットが待ち受けに出せない。カレンダーとニュースを同時に表示することすらできない(一行ニュースは可能だが)。これはつらい。

6)着信ランプの位置についてだが、この922SHの場合、机の上などで、あるいはベッドサイドでオープンポジション状態(扉を開いた状態)で使う場合が多い。そうなった場合、着信ランプがオープン状態でも見える位置になければ意味がない。メールが到着したり、電話が着信した直後は画面に表示されるが、その後はすぐに消えてしまう(省電力対策のため)。そうなるとその表示に気付かなかった場合には(気付かない場合の方が多い)、開いたままの922SHの前面は、どこにも気付く工夫がない。扉の後ろで孤独に着信ランプが点滅している。オープンポジション時の着信表示に配慮がない。

7)最大の難点は、「おサイフケータイ」機能がないこと。スマートフォン(WindowsMobile)やウイルコム携帯電話を買わないモバイル派は、それらに「おサイフケータイ」機能がないことを最大の理由の一つに上げていた。だとしたら、携帯電話派最右翼のこの922SHに「おサイフケータイ」機能が付いてないのはおかしい。これさえ付いていれば最強のマシンになったのに残念!


●付録
前回の921SHと同じく922SHのBluetoothも、PIONEERナビのBluetoothと無事接続できました。PIONEERナビを使っている方、ご安心を。しかもシャープのBluetoothは、ナビからの電話発信ではなく、携帯電話そのものから電話発信してもナビスピーカー&マイクから通話できました。これは以前使っていたAUのW52T、W54T(http://www.au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/w54t/index.html)のBluetooth接続ではできなかったことです。ありがたい。

※詳細な写真レビューをしている人がいました。紹介しておきます(http://clip.hiniku.com/?eid=597714

(Version 7.0)

にほんブログ村 教育ブログへ
※このブログの今現在のブログランキングを知りたい方は上記「教育ブログ」アイコンをクリック、開いて「専門学校教育」を選択していただければ今現在のランキングがわかります。