今年もついにやりきりました。総文字数10600文字のリアルタイム全曲批評速報です。キーボード打ちっ放しのあっという間の4時間半でした。紅白を見た人も見なかった人もごゆっくりお楽しみ下さい。私には、私の青春時代の近畿放送ディスクジョッキー鶴瓶の、司会者としての健闘がいちばん印象に残った紅白でした。

第58回NHK紅白歌合戦全曲批評速報
(NHK関連サイトはこちらhttp://www3.nhk.or.jp/kouhaku/topics/index.html

2007年12月31日(月)総合、BShi、BS2、ラジオ第1
19時20分~21時25分(前半)
ニュース中断5分
21時30分~23時45分(後半)

司会のつるべの話によれば(30日深夜テレ朝:「朝までナマつるべ」による)、NHKホールは3000人の紅白の観客が入れるそうだが、その観客よりもはるかに多い5000人のスタッフ(+出場歌手達)がステージ裏で動いているらしい。その人間達のボリュームと質を裏切らない紅白にして欲しい(19:10に書く)。

●オープニング
つるべのはげのUPから始まることはないだろう。こんなこび方をNHKはやる必要はないのに。最初の宣誓の時から、中居もつるべもカンペを見ている。これを止めないと、いつまで経っても紅白はダメだ。

●前半(19時20分~21時25分)

1)ハロー! プロジェクト10周年記念紅白スペシャル隊、モーニング娘。(10回)、Berryz工房(初)、℃-ute(初) 「Special LOVE Mix~幸せの平成20周年 Ver.~」

楽しみにしていたのに、いつもより元気がない。歌も踊りも切れがない。最初だから上がっていたのか? でも℃-uteは良かったかな。この年代だと1歳,2歳違いで足の形が変化している。モー娘。も℃-uteの足には勝てない。


2)美川憲一「さそり座の女2007」(24回)
美川憲一は『柳ヶ瀬ブルース』(http://www.eonet.ne.jp/~miida/yanagaseburusu.htm)しかない。「さそり座の女」なんてどうでもいい。若い人にも演歌を超えた『柳ヶ瀬ブルース』を聞いて欲しかった。
IKKOさんが楽しそうに踊っていたが、がに股だった。


3)鳥羽一郎「兄弟船」(20回)
こんな歌、もうあきた。五木ひろしが森進一の隣に立って後ろで応援していたが、森進一の方に始終背中を向けていた。やっぱり仲が悪いのだ。だったら、二人並べるなよ。


4)川中美幸「金沢の雨」(20回)
この歌手はもう終わっている。今年、はじめて金沢に行ったが、こんな感じの街ではなかった。「犀川」というフレーズが音符に乗っていない。それより途中で映し出される藤原紀香が今年サイコーのメイクで美しかった。


5)w-inds.「Beautiful Life」(6回)
昔からw-indsは大好きだが、こんなに大きくなって。犬も猫も人間も大きくなると楽しくない。それに歌もよくない。息も切れぎみで、歌い方も演歌に近づいてきた。w-indsも川中美幸になってしまった。

6)中村美律子「だんじり」(12回)
抗ガン剤治療の後遺症のような帽子をかぶって出てきた。後ろの演出の意味が全く分からない(小島よしおみたいな人がたくさんでてきた)。歌を聴いている人は1人もいないと思う。それに後ろの体操チームも着地に失敗している人がいた。かわいそうに。


7)北山たけし「男鹿半島」(3回)
まだ小島よしおみたいなのが、うしろでわけのわからないことをやっている。歌と関係ない。どこが「男鹿半島」なのか。歌手も踊っている人間もかわいそうだ。これで今年の紅白も終わりか。夏まゆみの振り付けも説得力がない。


8)長山洋子「じょんから女節」(14回)
最初から泣いていた。私生活で何かあったのか。和服も余りお金がかかっていない。審査員の衣装の方がお金がかかっているくらいだ。お金で苦労しているような気がする。


9)EXILE「Lovers Again~紅白バージョン~」(3回)
このボーカル、亀田(ボクシングの)じゃん。私には、こういったカラオケで女を口説くような歌い方は許せない。格好(口先)だけで歌う歌唱だ。この程度のうまい歌手ならカラオケに集まる不良達にいくらでもいる。やっぱりこの種のグループには、SATSUKI(http://kohon.ld.infoseek.co.jp/member.htm)のような決して美人ではない女性ボーカルが必要だ(ただしもう少し歌がうまい方がいいが)。SATSUKI の歌うCHOO CHOO TRAIN (http://www.youtube.com/watch?v=IL2SP0wvYpg&feature=related)は甘く切ないダンスミュージックの極点だろう。EXILEは、ZOOの足下にも及ばない。
せめてナイナイの岡村を呼んで岡ザイルを実現して欲しかった。それでこそ国民的番組だろう。


10)mihimaru GT「俄然Yeah!」(2回)
歌は悪くはないが、「リズムに乗って」と言っている割に、ボーカルの身体ののりが悪い。身体が重い。それに姿勢(立ち姿)も悪い。不良か?


11)WaT「WaT紅白セレクション」(3回)
ここで司会(中居君+つるべ)が衣替え。最悪。わざとらしく崩したスタイル。こういったこび方はNHKがやればやるほどしらける。今回の紅白は衣装係がサイテー。
このWaTの歌は、一回聴いただけでもう充分だ。それに「セレクション」と言うほどにはセレクトできていなかった。


12)アンジェラ・アキ「サクラ色」(2回)
(中居君が未だに歌手紹介カンペをベタで目を落としながら読み続けている。耐えられない。登場歌手にも失礼だ)。アンジェラ・アキが出ているのに、なぜBONNIE PINKが出ないのだ。私はアンジェラ・アキの日本語と歌唱なら、BONNIE PINKの英語と歌唱を取る。アンジェラ・アキの演出は黒縁の眼鏡で半分以上成功している。


ここで柳原と若槻が出てきたが、あまりあがっていない。トークも自然でサイコー。こいつらこんなに実力あったっけ? 見直した。特に若槻千夏は、スランプに陥っていたと聞いていたが、どこ吹く風、と柳原よりも更に落ち着いていて、よかった。まだまだやれるじゃないか。若槻のアドリブはすごかった。中居君とつるべ、もっと頑張ってほしい。(この後、つるべはどんどんよくなっていく)


13)布施 明「君は薔薇より美しい」(23回)
最近の布施明としてはサイコーの出来だったが、この歌はもっと弾むように歌わなくては。でも昨年まで「マイウエイ」のような他人の歌ばかり歌わされていたが、それよりははるかに良かった。この歌は難しい。布施明にしか歌えない。


14)香西かおり「無言坂」(15回)
女性の演歌歌手の中では、この人がいちばんいい。「無言坂」もいい。でもたばこを吸っているのか微音が少し出ていなかった。それとも年なのか。


15)前川 清「そして、神戸」(17回)
この歌を聞くと「神戸震災」を思い出すようになった。涙が出てくる。ムーディーのバックコーラスも良かった。前川が後ろのムーディーを見て笑ったのも良かった。
前川清は歌を尾崎紀世彦のように変えないで歌うのがよい。昔のままに現在を歌うのがよい。


16)水森かおり「ひとり薩摩路」(5回)
バックの踊り部隊が新興宗教の振り付けと踊りだった。


企画「おしりかじり虫」(c)NHK/うるまでるび

「おしりかじり虫」って誰だよ。わからない。でも子供達がかわいかった。何と言っても身体が軽い。身体が軽いと踊りもよく見える。mihimaru GTのボーカルも倣って欲しい。

ここでディレクターがカメラの前を横切った。たぶん始末書か左遷だ。

17)AKB48「会いたかった」(初)
サイコーじゃないか。でもこんなにたくさんの女の子にもてる必要もない。全体に目の化粧が浜崎あゆみのように濃すぎる。もう少し目が細いフツーの娘がいてもいい。


18)リア・ディゾン「恋しよう♪」(初)
私は、リア・ディゾンと4文字熟語のスザンヌ(http://www.kdash.jp/profile/kdash_st/suzanne/)との区別がつかない。


19)中川翔子「空色デイズ」(初)
「ショコタン」は悪くはないが(好奇心一杯のショコタンはいつも素敵だ)、歌とキャラクターが合っていない。目が緊張していた。「ショコタン」でもあがるんだ…。リア・ディゾンは半泣きだったが。

ここで「何たってアイドル」。みんなで歌ったこれが「恋しよう」「空色デイズ」よりいちばん良かった。


20)米 米 CLUB「愛君浪漫」(5回)
このグループが持ち込んだ金管楽器の音はよかった。今回の歌は肝心のトランペットの音がない。これではこの人達の音楽の良さは出ない。


21)絢香「Peace loving people ~スペシャル・ピアノ・バージョン~」(2回)
絢香は不良。歌い方を聞いているとよく分かる。不良はEXILEのように必ず口先で歌う。裏声も含めて息の使い方もわざとらしい。歌を歌えよ、絢香。聞き終わってから、何を歌っていたかわからないような歌は歌ではない。この歌手に「うまい」というのは褒め言葉ではない。


22)ポルノグラフィティ「リンク」(6回)
『アポロ』を歌って欲しかった。『アポロ』をひっさげて因島から出てきたときには「新しい」歌が誕生したと心から思えた。それ以後この「リンク」を含めて『アポロ』以上の歌はまだ歌えていない。声も昨年よりははるかに伸びがなくなっていた。


23)スキマスイッチ「奏(かなで)」(3回)
昨年は「ボクノート」を歌って、私は「せめて『奏』くらいの歌を歌って欲しかった」と書いたら、今年は『奏』。でも声が出ていない。残念だった。もっといい歌なのに。


24)伍代夏子「舟」(14回)
どうでもいい。もっとAKB48やショコタンの浴衣姿を見ていたかった。


25)すぎもとまさと「 吾亦紅 ( われもこう ) 」(初)
この歌は、東京では受けない。

26)あみん「待つわ '07」(2回)
「待つわ」は、世間を敵に回す少女の自立が枯れたメロディーに見事に乗った秀作だった。「待つわ」は女性の受動的な態度を示す言葉ではなくて、むしろ恋する乙女の主体的、自立的な態度を象徴する言葉だった。今から思えば、歴史的な歌だったのだ。今年の紅白で、(ここまでで)いちばんの出来。加藤晴子(ボーカル右)は岡村孝子より美しく見えたのは私だけか。昔は岡村孝子の引き立て役だったのに。二人の美しくて危ういデュエットが未だなお健在でサイコーだった。二人のおぼれかけそうなあごを上げて歌う歌い方も健在だった。聞いていてこちらまで苦しくなりそうだった。でもそれがあみん、それが「待つわ」。


27)寺尾 聰「ルビーの指環」(2回)
なんでこんなにくだらない歌が売れたのか分からない。寺尾は以前よりもこなれたボーカルで楽しいそうだったが(相変わらず音痴だったが)、バックのミュージシャンが、アレンジも音もサイテーだった。友達達らしいが、もっとまともな連中を連れて来いよ。


28)平原綾香「Jupiter」(4回)
平原綾香は、こんな年越しの紅白の舞台にサイコーの歌手だ。紅白らしい山越部落の実況中継も入って、盛り上がった。ただし、照明が平原綾香の顔を照らしすぎ。この歌はもっと全体を暗くしないと。中間部のアレンジもおかしかったが、「あみん」+「平原綾香」で今年は紅組の勝利か。


29)BoA「BoA ウィンター・バラード・スペシャル」(6回)
身体中パンパンのBoAの方がやっぱりいい。BoAもW-indsと同じで年を取ったということか。BoAは、何と言っても「make a secret」 だが、今回の歌は、BoAの苦手な低音がたくさん入っていてつらそうだった。でも平原綾香よりも歯がきれい。平原綾香はたばこを吸っているかもしれない。


30)馬場俊英「スタートライン~新しい風」(初)
こんな歌手知らない。若いんだから、もっと新しい歌を歌えよ。歌もうまくないし。


31)さだ まさし「Birthday」(19回)
NHKの番宣だった。さだまさしは今ではそんな使い方しかされない。


32)坂本冬美「夜桜お七~ 大晦日 ( おおみそか ) スペシャル~」(19回)
今年は香西かおりより良かったかも知れない。長山洋子の和服の10倍は高いものを着ていた。舞台での足の運びも良かった。早乙女太一の踊りも一級品だった。歌とバックの踊りがよく合っていた。こうでないと。「あみん」+「平原綾香」+「坂本冬美」でますます赤の勝ち。


企画 ZARDメモリアル
何曲歌っても同じ歌に聞こえるZARD。しかも飽きない、希有な歌手。実際には決して存在しない「優しい」女性を勝手に歌い上げてきた。この「優しい」女性にだまされてきたのが日本全国に散らばるマザコンボーイたち。このマザコンボーイ達を裏切らないためにも美しいままで死んでいった。ZARDは、「優しい」女性を最後まで演じ続けたということか。天地真理やあべ静江のように40歳を超えてテレビにブタのような姿態をさらけ出し、数々の思い出を裏切ったのとは大違いだ。ZARDは永遠だ。私は「誰かを待っている」がいちばん好きです。

※ZARDについての私の追悼記事はこちら(http://www.ashida.info/blog/2007/05/_zard.html)をどうそ。

ここで紅白中間発表。52000票と46000票で、なんと男性組が勝っているとのこと。そんなわけないだろう。ZARDだって女性じゃないか。「あみん」+「平原綾香」+「坂本冬美」+「ZARD」で紅組の圧倒的勝利のはず。ただしZARDは追悼の選曲が悪かった。ZARDを追悼するなら「ハイヒールを脱ぎ捨てて」「あなたを感じていたい」「こんなにそばに居るのに」「誰かが待っている」「サヨナラ言えなくて」「こんなに愛しても」「Today is another day」などだろう。私はアルバムで言えば、forever you と HOLD MEに収められている曲が好きだった。この曲を選ばなかったのが響いたのか。なんだか不透明な審査だ。


※中間休憩が短すぎる。定時ニュースはどうなった? もう後半が始まった。休めない。

●後半(21時30分~23時45分)

33)小林幸子「恋桜」(29回)
「思いで酒」をじっくり歌って欲しい。それ以外のことはどうでもいい。


34)Gackt「RETURNER~闇の終焉~消え逝く 武士 ( サムライ ) への 鎮魂歌 ( レクイエム ) ~」(5回)
Gacktが上杉謙信になっていた。「そんなの関係ねぇ」。でも謙信には女性説もあったらしい。だから、美しいGacktとなったとか… でも「そんなの関係ねぇ」。


35)大塚 愛「CHU-LIP」(4回)
この子は後ろにいるプロデューサーが優れていると思う。決して賢くは見えないこの娘が少しはまともに見えるのは、そのおかげだ。でもこの歌はひどい。それに最近歌っている最中顔の表情を変えすぎ。しかしバックの踊りとカラーコーディネートは大したものだった。南流石は流石だ。本人も目立つ場所で踊っていた。


36)TOKIO「 青 春 ( SEI SYuN ) 」(14回)
こいつら、歌手だったんだ。楽器本当に弾けるのか(笑)。長渕の歌なんてとっくに終わっているのに。


37)槇原敬之「GREEN DAYS」(2回)
馬場俊英よりもはるかに新しい歌を歌い続けている、と思う。立派だ。


ここで陣内と藤原紀香。だれも陣内を見ていない。和服をアレンジした洋装も髪型も化粧もすばらしい藤原紀香。たいしたものだ。別れるのは時間の問題だろう。「すべらない話」でも唯一すべっていたのは陣内だけだった。


38)浜崎あゆみ「Together When...」(9回)
風邪を引いていた昨年とは違いよく頑張っていた。でも歌い上げるには音痴が目立ちすぎ。イヤリングが重すぎて耳たぶが伸びきっていた。この娘は背が低いことにコンプレックスを持ちすぎている。aikoのような生き方が出来ない。不幸だ…


39)氷川きよし「きよしのソーラン節 YOSAKOIソーラン紅白スペシャル」(8回)
声を出せばいいというものでもない。そろそろこの歌い方にも飽きてきた。男の絢香みたいなものだ。バックの北海道学生同人会がよかった。


40)aiko「シアワセ」(6回)
aikoはいつもいい。実際は結構気むずかしい女だと思うが…。でも歌う舞台で素直なだけで充分だ。大塚愛より歌の質も100倍ましだ。

ここでまたディレクターがカメラに写ってしまった。さっきと同じ人だ。もうこの人はNHKでは出世できない。というかカメラスイッチャーのミスか。来年の春先の人事が楽しみだ。


41)倖田來未「愛のうた」(3回)
この娘は、恋人の前でも平気でおならをしそうな気がするからダメだ。「ゴメンナ」って言いながら。またお酒のTVコマーシャルで歌い上げる英語がまたひどい。テレビであんなひどい英語を披露するなんて、大したものだ。


42)徳永英明「恋におちて-Fall in Love-」(2回)
昨年の「壊れかけのラジオ」は良かったが、VOCALISTシリーズは(http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%82u%82n%82b%82%60%82k%82h%82r%82s&Go.x=0&Go.y=0&Go=Go)図に乗りすぎた感じ。私はブログでその全曲を逐一批評したが(http://www.ashida.info/blog/2007/09/vocalist.html)、この小林明子の「恋におちて-Fall in Love- 」は70点を取っている。そこそこの点数だった。

最低点は、「 シングル・アゲイン」(竹内まりあ)の 38点、「あなた」(小坂明子)の35点あたりだから、「恋に落ちて」はかなり高得点の方だ。最高点は「恋人よ」(五輪真弓)の75点だから、「恋に落ちて」を紅白で選ぶのは間違いではなかったということか。同時に私の採点もそれほど的はずれではなかったということかな。しかし何度も言うが、この歌手は「VOCALIST」と言うほどにはうまくはない。致命的なのは微音がでないということか。こいつの喉もたばこに確実にやられている。

ここで、つるべが徳永が終い終えた後、「みんなうっとりとしていた」とアドリブを発言。よかったが、中居が受けられない。せっかくのトークのチャンスを中居が台無しにしてしまった。


43)中村 中「友達の詩」(初)
ホモだろうがレズだろうが、性同一障害だろうが、そんなことはどうでもいいではないか。歌はそんなことを考えないで済むから歌なのだ。何も聞かないで聞けば、いい歌だったのに、NHKの“解説”がすべてを台無しにしてしまった。


つるべがここでもアドリブで頑張っているが、中居は先の進行ばかりを考えて、話を聞こうとしない。中居は今日警察のような役目をしている。つまらないよ。


44)平井 堅「哀歌(エレジー)」(5回)
この歌は、桜井の「旅立ちの歌」が桜井の歌唱と声の質をうまく生かしているように、平井の歌唱にはいい歌だ。でも今日の歌はひどかった。声が出ていない。もともとそれほどうまい歌手ではないが、今日はさらにひどかった。それに動きすぎ。桜井は顔の動きだけで上手に歌を表現できるが、平井は手を動かしてしまう。これでは桜井にはるかに及ばない。

※企画 小椋佳、美空ひばり「愛燦燦」
美空ひばり。まさに歌の神様だ。この人は歌がうまいというよりも歌の理解力が飛び抜けている。だから誰の歌を歌っても誰よりもうまい。この「愛燦燦」もこの人のために作られたものではないのに、この歌を誰よりも掘り下げて歌える。作った小椋佳よりも「わかっている」。それは歌詞の意味がわかるということではなくて、詩が音になる瞬間を歌えるということだ。歌手にとっては、詩が音になる瞬間こそを「歌う」というのだ。テクニックでしか歌えない絢香、EXILE、コブクロ、そして徳永たちは、美空ひばりにもっと学ぶべきだ。


45)北島三郎「帰ろかな」(44回)
今回も鼻の穴に紙吹雪が入るのが心配だった。この演出は毎年続いているが、NHKのイヤミか。いやがらせか。でも今年は、それを心配して北島にはかからないように紙吹雪を落としていた。


46)天童よしみ「 珍島 ( チンド ) 物語~絆~」(12回)
田畑を売ってだまされてデビューし損ねた天童の過去を初めに解説したら、マズイでしょ。今回はそんな演出が目立つ。中村中に続いて。歌手を歌う前に泣かせてはいけないよ。NHKは〈歌〉をバカにしている。許せない。この歌はいい歌だが、天童よしみはやはり美空ひばりを歌うべきだ。小椋佳+美空ひばりというよりは、天童よしみ、美空ひばりメドレーで行くべきだった。


47)コブクロ「 蕾 ( つぼみ ) 」(3回)
ここでもつるべがアドリブで頑張っている。泣き始めた。会場の拍手を自然に誘っている。頑張っているよ。つるべさん。

このコブクロの歌を聞いていると、昔のヤマハポプコンを思い出す。いわゆる歌い上げる歌だ。私は嫌いではないが、これはどうみてもカラオケで、もてない男が歌う歌にすぎない。聞き終えた後に歌が描く世界が像(直観)として結実しない。残るのは歌い方(の印象)だけ。これでは期末試験で70点しか取れない。


48)中島美嘉「LIFE」(6回)
この歌手は、「ヘルプレスレイン」以外にはありえない。最近はお人形のようになってしまい、周囲にいじられまくってしまった。「NANA」がいけない。大して歌もうまくないのだから、もう一度イメージチェンジすべきだ。


49)一青 窈「ハナミズキ」(4回)
私は、この塩昆布のような顔をした歌手が好きになれない。平井堅もそうだが、歌うときに上半身を動かす歌手は私は信じない。それに姿勢も悪い。小林武史とつきあっているらしいが、マイラバのAKKO(小林亜希子)の方が全然いいでしょ。全然似てないじゃない。小林武史も何を考えているのか。


50)秋川雅史「千の風になって」(2回)
この歌が売れたのは、ひとえに詩の力が大きい。「そこに私はいません。死んでなんかいません」と言いながら、「風」になるなんて言ってしまえば、ますます無常観が強調されてしまう。場合によっては、お墓にいる方(=「そこ」にいる方)がまだマシじゃないか。それほどに無常観がある。この詩は「死んでなんかいません」と言いながら、やっぱり死んでしまったんだ、という気持ちをますます強調している。そこがこの詩の無常観を際だたせている(たぶん日本的な受容のされ方をしたのだ)。なかなかのものだ。
今日は特にオーケストラの編曲がすばらしかった。こうやって静かに歌わせればよいのだ、紅白は。私の家内がステロイドでパンパンに腫れたほっぺたを両手で隠しながら、「こんなほっぺたでこの歌を聞いているのが恥ずかしい」と叫んでいます。

歌の直後つるべが大声で叫んで泣いていた。また中居が外していた。


51)DREAMS COME TRUE「ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~紅白ヴァージョン」(12回)
まだ誰もこのグループを知らないときに、祖師谷大蔵のレコード屋(=CD屋)に走ったのを思い出す(「あなたと会いたくて」)。少なくとも「LOVE UNLIMITED∞」以降はもうドリカムでなくなったと思う、と私は昨年書いた。何年も紅白で美和ちゃんの歌声を聞いてきたが、いつも紅白の舞台が一番下手(緊張しすぎ)。もっとうまいのに。でも今日はこれまでの紅白の舞台に比べれば、まだましな方。彼氏の追悼としても頑張っていましたよ、美和ちゃん。ベースギターの中村が心配そうに見ていました、歌えて良かったね、と。


52)SMAP「弾丸ファイター 紅白SP」(15回)
どうでもいい、と書いたら怒られるかな。嫌いではないのですが。それに今日の中居君は私には許せない。つるべがあんなに頑張っているのに。ひょっとしたら、前半の白組のリードはつるべの司会ぶりに対する評価のように今思えてきた。


53)和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」(31回)
和田アキ子はどう考えても歌が下手だ。この歌手に業界関係者の周囲の者で「お前は下手だ」と言える勇気ある人はいないのか。上がり症でしかも歌が下手だから救いようがない。それに今日はアレンジがサイテー。歌の下手な和田アキ子がさらに音に乗り切れず、音痴になっていた。今日は紅白の後、「穴があったら入りたい」とやけ酒を飲んでいるに違い。

ここからは、阿久悠特集でもあった。阿久悠はどう考えても北原ミレイの「ざんげの値打ちもない」(1970年)だが、北原ミレイは出てこない。残念。

※阿久悠についての私の記事の詳細は、こちら(http://www.ashida.info/blog/2007/08/post_217.html

ここでキムタクが阿久悠の文章を朗読。朗読が出来るほど教養があるわけではない。何度も詰まっていた。


54)森 進一「北の蛍」(40回)
この歌は、森進一の中でも秀逸。阿久悠+森進一の本当のシナジー効果だ。「おふくろさん」なんてどうでもいい。私はどちらかと言えば、五木ひろしよりは森進一派だ。どちらも軽薄そうな連中だが。


55)石川さゆり「津軽海峡・冬景色」(30回)
1曲で一生歌える、というのは、この歌と石川さゆりのことを言う。阿久悠も二行で上野から青森へ飛べるのは、この歌詞のみだ、と豪語していた。たしかにそうだ。すばらしい。歌詞(=言葉)だけでこんなに寒い、さびしい歌は、この歌が最右翼だ。私の家にはこの歌のEPレコードがあります(大学時代、自分で買いました)。すごいでしょ。それにしても今日の石川さゆりはすごかった。アンジェラアキも途中で「すばらしい」と叫んでいた。森進一の「北の蛍」を吹っ飛ばしていた。いったい和田アキ子は何だったのだ。


56)五木ひろし「契り」(37回)
始まる前から偉そうにしすぎ。舞台の上でも威張りすぎ。「どんだけー」。この歌だったら、森 進一の「北の蛍」の方がはるかによい。しかし森 進一も五木ひろしも絶対に歌を外さない。この安定感はいったい何だ。誰も近づけない。生き仏のような歌い方をする。

最後の勝負は、森 進一「北の蛍」+五木ひろし「契り」=石川さゆり「津軽海峡・冬景色」で五分と五分。石川さゆり1人で、森進一、五木ひろし二人分をくっていた。それほど今日の「津軽海峡冬景色」はすごかった。後半は全体的に五分五分でしょう。


やっと今年も全曲終わりました。全体的には「あみん」+「平原綾香」+「坂本冬美」+「石川さゆり」で赤の勝ち、と思いますが、どうでしょう。今23:37。「世界に一つだけの花」が始まりました。相変わらず中居君が下手です。

東京タワーを使ってしまった、評価結果。白の勝ち。やはりつるべの司会が効いたか。泣いている、つるべ。良かったね。つるべ。私の京都での青春のディスクジョッキーだった。「つるべさんには勝てないですね」と中居。当たり前だよ。100年早い。

(Version 4.0)

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